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雲の向こうはいつも青空

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かっこちゃんのメルマガより転載 2  


私はもうひとつ、旅の間中考えていることがありました。
毎日メールをくださる方に、どうしても、私の思いをお話ししたいと思っていたのです。これまでも、何度もそう思いながら言いだすことができなかったけれど、旅が終わったらお話ししてみよう。自分の思いを伝えてみようと思っていました。
 その方には、お嬢さんがいらっしゃって、過失による事故で、今はベッドに寝たきりになっておられるのだそうです。どうしても、事故を起こされた方を許すことができなくて、もし、事故に遭っていなかったら、今、お嬢さんは、就職もし、結婚もしていただろうと思うと、相手が幸せになるのが我慢できないとメールに書いておられました。そして、保険金以外に、毎月必ず同じ日に、同じ時間に、病院に来て、謝ることというのを、条件の一つにされたのだそうです。旅から帰ってパソコンをあけると、その中に、その方からのメールがありました。

「・・・どんなことがあっても、必ずその日のその時間に病院に来るというのが条件だったのに、今月はどうしても来れないので日を変えて欲しいと加害者から電話がありました。そのようなことは許されることじゃないということが、加害者にはわからないのです。どんなに大切な予定であろうと、将来に関わることであろうと、加害者にはそのような未来があって、被害者はただベッドの上で寝ているだけ。せめて月に一回のその日くらい、どんなことがあっても、償うということができないのかと腹立たしく、申し出は断りました。私たちには一生幸せなんて来ないのに・・・幸せになる方法があったら、教えてほしい。私はいつもそう思っています。・・・」
いただいたのは、旅の間に決めたことを、お話ししたらいいよと誰かがそう言っているようなそんなメールでした。

「私は幸せになる方法、わかります。知っています。相手の方に“もうあなたは充分つぐなってくださったから、もう私たちのことは忘れて幸せになってくださいね。あなたの幸せを祈っていますね”とお話しされること、そのことのように思えてならないんです。私はそのことで、きっときっとお二人が幸せになられると信じます。お嬢さんとお二人、どんなにおつらい日々を送っておられるだろうということ、私、充分わかっているつもりです。けれど、私は恨んでいる間は、つらくて、幸せには決してなれないんだって、知っています。知っているつもりなんです。メールをいただいているうちに、どんどん大切になったから、私、旅の間中、帰ったらそのことをお話ししよう。勇気を出してそうしようと思っていました」
書いてからもまだ、迷って、でも、エイっと送信ボタンを押しました。今日一日、「どんなふうに思われただろうか?怒っておられるだろうか?と何度も考えました。
けれど、すごくうれしいメールをいただいたのです。私うれしくてうれしくて泣きました。

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・・・かっこちゃんからのメール。いったいかっこちゃんは何のつもりなんだろう。何を言ってるのだろう。話にならないと正直思いました。それなのに、私自身、メールを閉じて、娘とテレビを見て、テレビを消して、ふと、相手に電話をかけてみようとそんな気持ちになりました。そして、電話をかけたあと、私自身もわけがわからなくなって、口走っていたのです。「もういらっしゃらなくてもいいですよ。充分償ってくださったのですから、幸せになってくださいね。私もあなたの幸せを祈っています」と言いました。おまけに私は「あなたのご両親も本当に良い方ですから、あなたの幸せを祈っているでしょう。長い間ご両親にもあなたにもつらい思いをさせてしまってごめんなさいね」と言いました。いったい私のどこにそんな優しい言葉があったのか、自分でも驚いています。電話の向こうから嗚咽が聞こえました。私も言葉が続かなくなって、受話器を置きました。置いたとたんでした。不思議なことに、かっこちゃん、受話器を置いたとたん何が起きたと思いますか? 今まで感じたことのないような幸せな気持ちにつつまれて、胸がいっぱになって、娘を抱きしめて泣きました。「よかったんだね、これでよかったよね」と言うと、娘が「ママ、よかったね。ママ、よかったんだよ」と言いました。娘は「もういいよ」とこれまでも何度も言っていました。でも、私は許せなかった。娘は、また「ママ、よかった、本当に」と言いました。かっこちゃんは、こうなることがわかっていたのですか?見えていたのですか?テレビを見終わったあの一瞬に何が起きたのか、何か導かれるようにかけてしまった電話ですが、もし、体の不自由な宮ぷーのところに毎日欠かさずに出かけているかっこちゃんでなかったら、私はこんなこと絶対にしなかったはずです。これから、今日のことを後悔することがあるでしょうか?まだ実はわかりませんが、私が口から出た「今までごめんなさいね」の言葉はかっこちゃんの言葉でなくて、私の心から出た言葉であるならば、私の中にも実はそんな心が残っていたのでしょうね。・・・
・・・・

私も一緒に泣きました。そうですよね。恨んでいては決して幸せになれない。自分がつらいときに、相手も辛ければいいなんてことあるはずがないですもの。私はお二人が本当にすごいなあと思います。「ごめんなさいね」とおっしゃっられたこと、私、本当に尊敬します。今日はそんなうれしいことがありました。
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 昨日のお嬢さんとお母さんから今日もメールをいただきました。「かっこちゃん、やはり、かっこちゃんが言われたことは、一番の正解でしたよ。娘はずっとそうして欲しかったそうです。毎月、相手の方が来られた後、私が泣いて、相手の幸せな姿に苦しむ私の姿を見るのがとても辛かったそうです。“お母さんは優しいんだから、そういうことは似合わないよ”と言う娘の言葉に、ずいぶん娘のことをこれまで苦しめてきたと思いました。かっこちゃん、載せてほしいとお願いして、すぐに載せてくださってありがとうございます。かっこちゃんのかけらが私の中にもありましたね。恨むことで多くの人が幸せになれずにいることでしょうね。かっこちゃん“許す”ということとも違う気がすると言いましたね。それをこれからは考えていきますからね。答えが出るかどうかはわかりませんが、出たら、メールで聞いてもらいたいと思います」
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 わーい、わーい、わあい。うれしいなうれしいな。
メルマガを読んでくださっているさとこちゃんとみどりちゃんが、さだまさしさんの歌を教えてくださいました。
・・・
償い 作詩・作曲:さだまさし
月末になると ゆうちゃんは薄い給料袋の封も切らずに
必ず横町の角にある郵便局へとび込んでゆくのだった
仲間はそんな彼をみてみんな貯金が趣味のしみったれた奴だと 
飲んだ勢いで嘲笑っても ゆうちゃんはニコニコ笑うばかり
僕だけが知っているのだ 
彼はここへ来る前にたった一度だけ たった一度だけ哀しい誤ちを犯してしまったのだ 
配達帰りの雨の夜 横断歩道の人影に ブレーキが間にあわなかった 
彼はその日とても疲れてた
人殺し あんたを許さないと 彼をののしった 被害者の奥さんの涙の足元で 
彼はひたすら大声で泣き乍ら ただ頭を床にこすりつけるだけだった
それから彼は人が変わった 
何もかも忘れて 働いて 働いて 償いきれるはずもないが 
せめてもと 毎月あの人に仕送りをしている
今日ゆうちゃんが僕の部屋へ 泣き乍ら走り込んで来た 
しゃくりあげ乍ら 彼は一通の手紙を抱きしめていた 
それは事件から数えてようやく七年目に初めて 
あの奥さんから初めて彼宛に届いた便り
「ありがとう あなたの優しい気持ちは とてもよくわかりました 
だから どうぞ送金はやめて下さい 
あなたの文字を見る度に 主人を思い出して辛いのです 
あなたの気持ちはわかるけど それよりどうかもう 
あなたご自身の人生をもとに戻してあげて欲しい」
手紙の中身はどうでもよかった 
それよりも 償いきれるはずもない あの人から 返事が来たのが 
ありがたくて ありがたくて ありがたくて ありがたくて ありがたくて 
神様って 思わず僕は叫んでいた 
彼は許されたと思っていいのですか 
来月も郵便局へ通うはずの やさしい人を許してくれて ありがとう 
人間って哀しいね だってみんなやさしい 
それが傷つけあって かばいあって 何だかもらい泣きの涙が 
とまらなくて とまらなくて とまらなくて とまらなくて
・・・
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